セキュリティ脆弱性診断、これまでのままで大丈夫ですか
生成 AI が発見する膨大な脆弱性、AI コーディングエージェントによるコード、AI という新しいサイバー攻撃の脅威、そして困難を極めるサプライチェーン管理とコンプライアンス。
その診断報告書で、何が直りましたか。
診断は受けた。指摘も出た。それで、開発チームは何から手をつけたでしょうか。
報告書はきちんとファイルされています。深刻度の一覧もついている。けれど、わたしたちが入る現場では、話はそこから進んでいません。直す順番が決められない。直し方が自分たちのコードの話になっていない。すぐには直せないものについては、何も書かれていない。そして翌年、同じ指摘がまた出てきます。
脆弱性診断そのものが悪いわけではありません。報告書が、改善に直球で役に立つ形になっていない——問題はそこにあります。
公開される脆弱性は増え続けています。2026年は、前年の約5万件を上回るペースです。※1 攻撃側が新しい弱点を使いはじめるまでの時間も、かつての数十日から数日の単位になりました。※2 一方で、直すほうの時間はほとんど変わっていません。修正を作り、検証し、影響範囲を確かめて配る——ここは人と手続きの世界だからです。詰まっているのは、見つける側ではなく直す側です。
いま、相反する二つの見方があります。ひとつは、AI が脆弱性を見つけるようになった以上、外部の診断は要らなくなるという見方。もうひとつは、攻撃側も AI を使うのだから、いまの診断では足りないという見方です。向きは逆ですが、どちらも同じ一点で止まっています。出てきた指摘を、どう扱うかが決まっていない。
診断は、欠陥の一覧を受け取るために受けるものではありません。社内で修正を進めるためのガイダンスを、外から取ってくるためのものです。
そう捉え直すと、二つのことがはっきりします。報告書に何が書かれているべきか。そして、どう診断するべきものなのか。
※1 NVD(米国国立脆弱性データベース)の公開データをアスタリスク・リサーチが集計(2026年7月時点)。
※2 攻撃側が新しい弱点を悪用しはじめるまでの時間に関する各社の観測より。
報告書に、何が書かれているべきか
足りないと感じる点は、たいてい次の四つのどれかです。裏返せば、社内を動かすために本当は要るものが、この四つということでもあります。
- どこから手をつけるかが決められない。指摘には深刻度がついています。けれど「その欠陥に、うちの環境で外から本当に到達できるのか」は書かれていない。到達できるかどうかが分からないまま件数を見ても、順番はつきません。
- 直し方が一般論で終わっている。「入力値検証を実施してください」。正しいのですが、自分たちのコードのどこを、どう直すのかが分からない。開発者が読んで手が動く記述になっていません。
- すぐに直せないものについて、何も書かれていない。止められない基幹システム、改修の予定がない古い仕組み、他社製の部品。現実には「直せない」が必ず残ります。そこをどう守るのかは、報告書の外側に置かれたままです。
- 直したあと、直ったかどうかを確かめる筋道がない。再診断は別の見積もりで、別の稟議。結局、確かめないまま次の年になります。
四つ全部、という現場ばかりではありません。どれか一つでも心当たりがあれば、以下がそのまま当てはまります。
もう一点あります。報告書を読んだ開発者が「それは仕様上ありえないのでは」と言い出すことがあります。仕様を読まずにツールの出力を並べると、こうなります。改善を動かすには、仕様と実装の意図まで読んだ上での指摘が要ります。
そして、何を見て、何を見なかったのかを書きます。見つからなかったことには、いくつも理由があります。本当に無かったのか、そこまで到達できなかったのか、試し方が足りなかったのか。この区別が書かれていない報告書は、安全の裏づけとしては使えません。どの条件のもとで、何について、どこまで言えるのか。そこまで書いて、はじめて判断の材料になります。
ここまで揃うと、報告書は「きちんとファイルされる文書」ではなく、翌週の計画になります。
どう診断するべきものなのか
診断には、診る側がどこに立つかで三つの型があります。見積書に並ぶメニュー名は、この三つのどれかに対応しています。
中身も外も持っているので、「欠陥がある」で止まらず、「外から届くか」「届いたら事業に何が起きるか」まで言えます。片方だけを見ている限り、この欄は埋まりません。埋まらないまま件数だけが増えると、直す作業に終わりが来なくなります。
この形をとると、次のことが言えるようになります。
- この欠陥は、外から到達できるのか — 到達経路を、経路として示します。
- 業務の流れに無理がないか — 権限の与え方、処理の順序、金額や在庫の扱いを確かめます。
- 認証・認可の設計が、意図どおりに効いているか — 設計の意図と、実装の挙動を突き合わせます。
- AI エージェントに与えた権限が、想定を超えて使われないか — 与えた権限の範囲と、実際に到達できる範囲の差を確かめます。
一覧には出ない。試さないと分からない
一覧を作る仕事は、もうかなりの部分が自動化されました。残るのは、本当に目的を達成できてしまうのかを確かめる仕事です。攻撃する側と同じ手口で、セキュリティの機能を回避して、実際にそこまで行けるのか。ペネトレーションテストと呼ばれる仕事です。
これは AI の時代にこそ重みが増しています。攻撃側が AI を使うなら、既知のパターンと照らし合わせるやり方では追いつきません。同じ手口で実際に試す以外に、確かめようがない。AI エージェントに権限を与えたシステムで起きる想定外の連鎖も、一覧には出てきません。試してはじめて見えます。
ペネトレーションテストは、単発の高額な発注になりがちです。年間の枠(Asterisk 3D)なら、他のテストと同じ枠を組み替えて実施できます。「今年は予算がつかなかったので見送り」が起きにくい形です。
社内の道具は、一覧に載っているものしか見られない
社内でも道具は動いているはずです。静的解析を回し、AI にコードを読ませ、資産の一覧も持っている。それでも外部に診させる意味はどこにあるのか。ご相談の場でいちばん多く受ける問いです。
わたしたちの答えはこうです。社内のツールも AI も、御社の資産の一覧、設計の資料、テスト環境、権限の情報を土台にして判断しています。その土台に載っていないものは、道具がどれだけ賢くなっても、評価の対象になりません。同じ前提を共有している限り、道具を増やしても、同じところを見落とします。
だから、その土台そのものを外から作り直す仕事があります。外から見えている資産と入口を洗い出す——攻撃面の把握(ASM)です。棚卸しから漏れた資産、放置されたサブドメイン、部門が独自に立てた仕組み。「うちがインターネットに何を出しているのか、正確には言えない」という状態に、外側から答えを出します。
わたしたちが外から入る意味は、別の前提、別の道具、別の攻撃の立て方を持ち込むことにあります。社内で回している評価とは、違う間違え方をする。だからこそ、いまの評価がどこまで信用できるのかを、外から確かめられます。
どこまで行けるのか
外部に頼む理由は、見つけてもらうことだけではありません。御社の直し方そのものが機能しているか、それを外から確かめるという理由もあります。会計の監査と似た役目です。報告書に何件並んでいたかより、来年また同じことが起きないか。経営が知りたいのはそちらです。
リードで触れた「翌年、同じ指摘がまた出てくる」には、もう一つの顔があります。直したかどうかだけの問題ではなく、同じ問題を次に入れない仕組みが、社内で育っていないという問題です。外から見つけたものを、指摘のまま置いておくと、次も外から見つけることになります。
次に同じ問題が入ったときには、こちらの診断を待たずに御社の中で気づける。そこへ向けて、一件ずつ戻していきます。ここまでがわたしたちの仕事です。見つけて報告して終わり、ではありません。
進め方
1. 対象と深さの設計 — どのシステムを、どの深さで診るか。事業を止める急所と、外から見えている面の両方から決めます。何を見て、何を見ないかも、ここで決めてお伝えします。
2. 診断 — コードと動いているシステムを突き合わせ、到達可能性とビジネスへの影響を確かめます。
3. レポート — 到達経路と、そのシステムに即した直し方をつけてお返しします。すぐに直せないものには、守り方を添えます。
4. 再診断 — 直したものが本当に直っているかを確かめます。年間の枠では、この 1〜4 が計画のなかで回り続けます。
二つの形でご提供しています
この「回を重ねる」を計画に組み込むかどうかで、診断の買い方が変わります。
なぜ、この形を作ったのか
脆弱性診断には、攻撃を先回りするという性質があります。攻撃する側は、画面の数を数えてから来るわけではありません。ページ単位で見積もるやり方は、そもそも診断の性質に合っていません。
受ける側の負担もあります。診断のたびに、お客様がパラメータの一覧や仕様の解説を用意する。ここで時間と人手が消えていきます。スキャナでふるまいを見て、コードを読めば意味は分かるのに、その手前で発注する側が消耗している。合理的ではありません。
そこでわたしたちは、テストのメニューを平準化し、ページ単位ではなくリスクを軸にした包括的なテストとして設計し直しました。
もう一段、大きな問題があります。診断の対象を細かく切り分け、収益性の高い部分にしか予算がつかない。この枠組みのままで、CISO は自社のリスクを把握できるでしょうか。わたしたちは、無理だと考えました。
だったら、スケジュールとリソースの許すかぎり、ネットワークから Web、モバイルにいたるまで、よくある脆弱性診断をモジュール化して、順に自由に使える仕組みがあればいい。そこから「サブスクリプション」「年間契約」という形を提案し、実現したのが Asterisk 3D です。
まず、いまの発注の形と何が違うのかを並べます。
| よくある発注の形 | Asterisk 3D | |
|---|---|---|
| 買い方 | 案件ごとに発注し、そのたびに稟議を通します。 | 年間の枠として持ちます(6か月=26週/12か月=52週)。 |
| 見積もりの単位 | 画面数やページ単価で積みます。 | システム全体を見たうえで、工数で出します。 |
| 対象の決め方 | 予算がついたシステムから選びます。 | 事業への影響で決めるので、予算の有無で漏れません。 |
| スケジューリング | 順番を変えるには、発注をやり直します。 | 枠のなかで並べ替えられます。 |
| 修正支援 | 指摘にとどまります。 | 修正しやすいガイダンスを付けます。修正した部分だけを診し直すこともできます。 |
| テスト前の準備 | 毎回、体制と背景を説明し直します。 | 前回の経緯を引き継ぎます。 |
| 経営への報告 | 指摘の件数を報告します。 | 危ない状態が続いた時間と、戻るまでの時間を報告します。 |
案件ごとの発注が悪いわけではありません。年に一度で足りるシステムもあります。ただ、年に何本も出していて、そのつもりがないまま前年の仕様を踏襲しているなら、左の列にコストが隠れています。
マネージドサービス — Asterisk 3D
年間契約で、診断を回し続ける形です。あらかじめテストの枠を確保しておき、その枠を「何を診るか」「いつ診るか」「どれだけ深く診るか」の三つの軸で組み替えます。だから、システムを一つずつ稟議にかけるのではなく、企業のシステムを横断して、続けて診ていけます。
一度の診断で良し悪しを判断する視点には閉じません。システムのライフサイクルのなかで、どう改善されていくかを見ます。定期検診と、かかりつけ医。そういう関わり方で、脆弱性診断を御社の仕組みのひとつにする——それが 3D のコンセプトです。
- 同じ枠のなかで — Web アプリ/API のペネトレーションテスト、DAST、モバイルアプリ、ソースコード解析(SAST)、ネットワーク、セキュア設計レビュー。
- 組み替えられる — 対象・深さ・開始時期を指定してリクエストし、優先順位が変わったら並べ替えられます。作業は一度に一件ずつ。並べ替えの主導権はお客様側にあります。
- 契約期間 — 6か月(26週)または12か月(52週)。
稼ぎ頭のシステムには手厚くテストを入れられる。けれどその隣で動いている古い業務システムや、部門が独自に入れた仕組みは、稟議を通す名目がないまま何年も手つかずになります。攻撃する側は、その差を知りません。枠として持つと、この差が埋まります。
プロフェッショナルサービス(Asterisk Professional Service)
アスタリスク・リサーチが直接おこなう、踏み込んだ診断と伴走です。対象を決めて深く入ります。製品そのものを診たいとき、判断が割れているとき、いまの診断結果をどう読むか迷っているときにお受けします。
そして、一般の診断会社にメニューがない対象。たとえば Windows や macOS のデスクトップアプリケーション。あるいはグレイボックステストそのもの——外からの診断とコード診断が別のメニューに分かれていて、両方を突き合わせる形が用意されていない。標準の手順に当てはまらないので見てもらえなかった、という相談をよくいただきます。仕様を読み込むところから始めます。
- 製品のグレイボックステスト — クライアント製品・業務システムを、ソースと実機の両方から。外から届くか、権限の設計、業務の流れの無理を、仕様の意図まで読んで確かめます。
- 攻撃面の把握(ASM) — 外から見えている資産と入口を洗い出します。社内の一覧に載っていないものを、外側から見つける仕事です。
- 診断の設計 — どのシステムを、どの深さで、どの順番で診るか。事業を止める急所と、外から見えている面の両方から決めます。
- いまお持ちの報告書の読み直し — 指摘に到達経路が書かれているか、事業の重さで並べ替えると順番はどう変わるか、次に診るべきはどこか。お手元の一冊があれば、話はいちばん具体的に始められます。
- クラウドの構成・設計のレビュー — 意図したセキュリティ条件が、実際の構成で満たされているか。設計の側から確かめます。
- 直せないものをどう守るか — すぐに直せない資産について、被害の広がる範囲を先に狭める設計をご一緒します。
ここは、アスタリスク・リサーチ自身の仕事です。診断を「受けて終わり」にしないための部分です。
来年度の発注で、確かめること
発注仕様を昨年から変えるには、材料が要ります。テストの手法をどう書くかより一段上の問いを、七つに整理しました。相手に確かめるものと、自社に問うものが混ざります。どちらも要ります。
たとえば、こういう問いです。
- 予算があるシステムも、予算がないシステムも診られますか。これは相手への問いであると同時に、御社への問いでもあります。予算のないシステムでも、問題を見つけて直すための枠組みを、会社として持っているか。攻撃する側は、予算の有無を知りません。
- 見積もりを、画面数やページ単価ではなく、システム全体を見た工数で出せますか。ページ単価で積むと、危ないところに時間を寄せられません。
- 準備の会議が終わったら、任せられますか。毎回こちらが同じ説明を繰り返すのか、前回の経緯を覚えていて、こちらの事情を汲んで動いてくれるのか。診断を受ける前の負担は、ここでほとんど決まります。
残る四つは、誰が書いたコードでも評価できるか/ビジネスインパクトをシステム全体で判断できるか/欧州や米国の要求まで含めてサプライチェーンの求めに答えられるか/診たいと思ったときに動けるかです。
この七つは、複数社から見積もりを取るときの比較軸にもなります。わたしたちに向けてでも、他社に向けてでも、そのままお使いください。複数のベンダーに分けて発注している場合は、同じ七つを全社に要求できるかどうかで、品質のばらつきが見えます。
誰が診るのか — 文脈を知っているかどうかで、結果が変わります
セキュリティテストは、文脈がほとんどすべてです。同じ製品でも、そのシステムがどういう経緯でその設計になったのか、事業のどこに乗っているのか、何が起きるといちばん困るのかによって、見るべき場所は変わります。
わたしたちがご提供しているのは、その文脈を読めるチームで診る体制です。実際に手を動かすチームには、長い系譜があります。ソフトウェアセキュリティという分野そのものを作ってきた Cigital——のちに Synopsys のソフトウェア・インテグリティ事業となり、Black Duck の名で知られたチーム——と、わたしたちは長くいっしょにやってきました。そして2025年9月、このアプリケーションセキュリティテストの事業は UltraViolet Cyber(米国バージニア州マクリーン)に引き継がれています。※3 日本ではまだ耳慣れない名前だと思いますので、経緯をそのままお伝えしています。
会社の看板は、この10年のあいだに何度か変わりました。けれど、日本のお客様を担当してきたエンジニアも、窓口であるアスタリスク・リサーチも、変わっていません。同じチームが、同じお客様を、続けて診てきました。 ご契約も、ご請求も、何かあったときのエスカレーションも、すべてアスタリスク・リサーチがお受けします。
グローバルな体制です。海外のチームが関わると聞くと、丸投げになるのではないか、日本の事情が通じないのではないかと思われるかもしれません。わたしたちがこの十数年かけてきたのは、まさにそこを起こさせない体制を作ることでした。外部に発注を流しているのではなく、この形を自分たちで組み上げてきました。
だから、維持にも手をかけています。チームには日本で長く働いた経験を持つ人がいます。日本のお客様が何を気にするのか、どういう順番で話が進むのかを、こちらが説明しなくても分かっている。そして関係は、資料の上だけのものではありません。わたしたちは実際に現地へ足を運び、今年もこちらの担当者が訪ねています。顔を合わせて、何をどう診るのかをすり合わせる。それを続けてきたから、この体制が回っています。
EU の CRA や DORA のように、日本の企業にとって重い要求も増えています。こうした要求に応えるには、規制の意図を日本語で噛み砕ける人間と、実際にその水準でテストを積んできた海外のチームの、両方が要ります。前者をアスタリスク・リサーチが、後者を長く組んできたチームが担います。日本語でのやり取りにも対応します。
※3 UltraViolet Cyber は2025年9月4日、Black Duck のアプリケーションセキュリティテスト事業(ペネトレーションテスト、レッドチーム、脅威モデリング、クラウド/コンテナのリスク評価、アーキテクチャリスク分析、セキュア開発コンサルティング)の取得を発表。Black Duck は Synopsys のソフトウェア・インテグリティ事業を前身とします。
どんな組織が使っているか
共通しているのは二つです。ひとつは、自社のシステムやサービスの上に、他社の事業や人の生活が乗っていること。止まったとき、困るのが自社の中で収まりません。もうひとつは、そのリスクの高さを、自分たちで自覚していることです。
ライフライン、SaaS・プラットフォーム、金融、製造業、製薬。システムインテグレーター、そして大企業グループのシステムを担う専門会社。規模にも幅があります。長く続いている大企業のシステムもあれば、立ち上がったばかりのサービスもある。海外の組織からのご依頼もあります。
窓口になるのは、情報システム・セキュリティ部門、PSIRT・製品セキュリティ、CSIRT、サービスを運営している事業部門、品質保証、開発のリーダー。
※ 守秘の観点から、お客様名は掲載していません。
よくあるご質問
- 費用はどのように決まりますか。対象と深さで変わるため、一律の価格表は出していません。画面数やページ単価ではなく、システム全体を見たうえでの工数で出します。危ないところに時間を寄せられる形にするためです。まず対象の話からご相談ください。
- どれくらいの期間がかかりますか。対象の規模と深さによります。年間の枠(Asterisk 3D)でお持ちの場合は、開始時期をご指定いただいて枠のなかで実施します。単発の場合は、対象を決める段階でお見通しをお伝えします。
- ソースコードを預けられないのですが。その場合は外から診る形になります。ただし「外から届くか」までは言えても、「なぜそうなっているか」「どこを直せばよいか」の解像度は落ちます。閲覧のみ・こちらから持ち出さない、といった取り扱いのご相談も承ります。何ができて何ができなくなるかを、先にお伝えします。
- いま他社に診断を依頼しています。乗り換えの相談になりますか。いいえ。まずいまお持ちの報告書を、いっしょに読み直すところからお受けしています。指摘に到達経路が書かれているか、事業の重さで並べ替えると順番はどう変わるか、次に診るべきはどこか。そのうえで、必要なところだけをお任せいただく形でもかまいません。
- 診断のあいだ、サービスを止める必要がありますか。原則として止めません。検証環境をご用意いただく場合と、本番に近い環境で慎重に進める場合があります。どちらにするかは、対象と深さを決める段階で相談して決めます。実施時間帯の指定にも対応します。
- 組込機器や IoT 機器は診てもらえますか。お受けしていません。対象は Web アプリケーション・API・モバイルアプリ・ネットワーク・クラウド・ソースコード、そしてクライアント製品と業務システムです。
- 報告書を英語でも出せますか。対応します。海外の親会社やお客様への提出、サプライチェーンからの求めに応じる用途でご利用いただいています。日本語でのやり取りと、海外水準の報告の両方が要る場面を想定しています。
ソフトウェアを成長させ続けるために
脆弱性診断は、単体で完結するものではありません。わたしたちのサービスは、ソフトウェアを作り、変え続けている企業がどこで詰まるかに沿って並んでいます。「何を売っているか」ではなく、「いま、うちは何で困っているか」から引いてください。
| いま困っていること | 効くもの | 診る対象 |
|---|---|---|
| この一件を深く診てほしい。うちがインターネットに何を出しているのか、正確に言えない。すぐには直せない。 | Professional Service | 個別の難所と、外から見えている面ぜんぶ |
| 毎年診断は受けている。でも報告書が改善に直球で役に立たない。直したかどうかを確かめないまま次の年になる。 | Asterisk 3D | 動いているシステム・サービス |
| 指摘がツールごとにバラバラで、いまどうなっているのかを誰も言えない。開発を止めずに回したい。 | Checkmarx One | 開発の日々の流れ |
| 同じ脆弱性が毎年出る。一部の人に頼っていて、組織として育っていない。経営に投資の根拠を示せない。 | OWASP SAMM アセスメント | 組織・体制(人と仕組み) |
この四つは、代替ではありません。並べ替えると成長の段になります。深く一点を診る → 横断して続けて診る → 開発の流れに埋め込む → 組織の地力にする。上に行くほど「外から見つける」、下に行くほど「自分で気づく」。わたしたちの目的は、お客様が下へ移っていくことです。
そして、どのサービスでもサクセスマネジメントはアスタリスク・リサーチが担います。御社のフロントに立つのは、わたしたちです。技術の監修も、進め方の改善も、わたしたちの仕事です。製品を仕入れてお渡しするのでも、どこかのチームに取り次ぐのでもありません。
AI がコードを書き、AI が攻撃にも使われる。どちらの側から見ても、この時代に要るものは同じだと思います。決まった理屈で、繰り返し同じように測れるリスクの俯瞰。そして、成長のための改善に付き合う相手。この二つです。
道具が、それだけで答えを出してくれるわけではありません。AI から本当の便益を得ているのは、問いを正しく立てられる人だけです。診断も同じです。何を、どの深さで、なぜ診るのか。そこが決まってはじめて、出てきたものが使えるものになります。
先ほどの七つの問いは、そのためのものです。問いが決まれば、出てくるものが変わります。資料としてお渡ししていますので、次の発注の場でお使いください。
いまお持ちの報告書を見ながら、話しませんか
対象を決めるところからご相談いただけます。直近の脆弱性診断報告書がお手元にあれば、それを見ながら話せます。その指摘に到達経路は書かれているか。事業の重さで並べ替えると順番はどう変わるか。次に診るべきはどこか。
はじめての診断でも同じです。何をどの深さで診るのが妥当か、対象の話からご一緒します。
お申し込みフォームの「どんなご状況でしょうか」で、脆弱性診断やソースコード検査を受けたいをお選びください。